中学生の頃から写真が好きで、子供ながらに夜行列車に乗って山に出かけたり、SLの写真などを撮っていました。その後、バンド活動やモータースポーツにハマってしばらく写真からは遠ざかってしまいましたが、最近、生来の放浪癖の復活とともにぼちぼち旅先で撮り始めています。下手の横好きなので胸を張ってお見せできる写真はありませんが、自分自身はライカRレンズの湿度のあるこってりした描写が気に入っています。サブカメラのＧＲ２１も、色のりと周辺落ちの効果(？)はなかなか好きです。

　初めて手にしたカメラは小学生の頃「学習」だか「科学」だか忘れましたが、学研から出版されていた子供向け学習雑誌のおまけについていたもので、プラスチックのボディでフィルムはブローニー版。しかし、このカメラに薄ぼんやりと写った友達の顔が写真にハマったきっかけでした。その後、オリンパスペンEEDを経て、中学生の時にアサヒペンタックスSPに出会いました。このカメラは、同じ写真部の裕福な友人がニコンFを振り回しているのを横目に、随分と活躍してくれました。３５ｍｍ、標準、望遠サンズームの３本だけで冬の八ヶ岳からポートレートまで何不自由なく撮っていたのを思い出します。この頃アサヒペンタックス6Ｘ7も手に入れ、京都の庭なども良く撮っていました。その影響もあって、造園関係の学科がある大学に進みましたが、前述の理由でぱったり写真を撮らなくなってしまいました(^^ゞ

　社会人になってＭｉｎｏｌｔａα7700ｉを購入してぼちぼち使っていましたが、１９９９年、ひょんなことでチベットを訪れることになり、それがきっかけで、いつかは、と思っていたライカ（R８）を手に入れました。最初はMを、と思っていたのですが、レチナハウスの望月さんに「撮るに徹するならRが良い」とのアドバイスをいただいたからです。そしてライカＲのレンズを通してポジフィルムに焼き付けられた画像を見たとき、すっかり写真の虫が呼び起こされてしまいました。

　チベットや雲南で撮りはじめて以来、アジアが好きになってしまいました。最近はタイの山岳地帯にハマってきておりまして、少数民族をもっと撮りたいと思っています。ただ、長年のデスクワークで鈍った体はいかんともしがたく、金属とガラスの塊を担いで山を歩くのがきつくなってしまったのが悲しい・・(;_;)さらに、視力が落ちてきたせいもあってライカＲボディにフォーカスインジケータだけでも欲しいと思ってしまう今日この頃なのでした(^^ゞ

　10〜20代の頃はまったく考えませんでしたが、最近は「写真は体力だ」と感じるようになりました。マニュアルフォーカスは勿論、オートフォーカスでも、どこにピンが来ているか判断がワンテンポ遅れがちになりました。カメラを構えてファインダーを覗いてもなかなか動きが止まりません。旅先で何本も撮ってきてピンボケ、手ブレの多いこと(;_;)。そろそろｂｏｄｙもlensもハイテクのお世話になろうかとちょっと本気で考えています。

　そんなこんなで、Galleryに載せている写真は結構アウトフォーカスなものもたくさんありますが、素人の自己記録、自己満足としてご容赦いただければ幸いです。

　先だって、デジタル１眼レフのPENTAX　K10Dを入手しました。まだまだ今までのポジスキャンと比較するとクオリティの差を感じますがコストパフォーマンスは非常に高いと思います。フィルムの持参や現像を考えればこれからはやっぱりデジタルでしょう。
おいおいキャノンやニコンのdigitalも使ってみたいと思います。